後輩の勢いに乗せられ、北アルプスの乗鞍岳に登ってきた
乗鞍岳の最高峰、剣ヶ峰の高度は3026m
さすがに麓から登るのは難しい上、富士山を除いてやったことのない2000m級の登山
乗鞍岳は有料道路が通っており、2700mまでバスで登ることができる
安全を見越して、1800mにある自家用車で登れる限界ラインの駐車場に車を止めて登り、帰りはバスを使って降りるというルートを選択
荷物になるのを覚悟で今回はマイクロ一眼のNEX-5を持っていった
自家用車で来れるぎりぎりの場所、三本滝パーキング
会社が終わってそのまま夜間車を飛ばしてここまでたどり着き、3時間の車中泊の後に出発
無論、体調はあんまりよくない
ここから先は自家用車で進めない
環境保護のため、ガスで動くバスとタクシーしか許可されていないらしい
もしかすると、電気自動車なら通してもらえるのかもしれない
最初はよく整備された林道
三本滝パーキングという名前の由来になった、三本滝という滝があるらしい
日本の滝百選に選ばれたいいものらしいので、寄り道して見に行く
早速滝に遭遇
でもこれ、三本滝じゃなかった
硫黄のせいか、岩が黄白色になっている
近くには白骨温泉があり、車で山を登る最中も硫黄臭かった
三本滝
左にもう一本あるのだけれど、しょぼいので撮ってない
少し色づいている紅葉が美しい
寄り道を終えて、本道に戻る
この長野県川から伸びる乗鞍岳登山道に合流し、剣ヶ峰を目指す
乗鞍登山道合流するまでのみちは狭く、険しい
これが延々と続くのか(困惑)
登山道と合流したあとは、尾根づたいとなり傾斜のきつさがなくなった
腐葉土がふかふかで歩きやすい
乗鞍登山道は途中途中、乗鞍スカイラインと交差する
場所によってはアスファルトの道をしばらく歩かないと次の山の入口が見つかりづらい
もしかして登山道を見落としてこのままアスファルトを延々と歩くハメになるのではと心配したけれど、そんなことはない
登山道は見つかりやすいように看板が立っていたりペンキが塗られており、杞憂だった
紅葉と景色が文句のつけようもなく美しい
日本の西を通過している台風のため天気を心配していたのだけれど、不安を吹き飛ばすような快晴
緑と赤と黄色、それから青のコントラストが目に痛いくらい鮮やかに映えていた
登山道の中間点ぐらい、位ヶ原山荘とそこから見えるようになった山頂
3つある峰の内、一番左端が目指す剣ヶ峰だ
森林限界を越えているせいか、手前の色鮮やかな傾斜と異なり禿山になっている
この写真で見ると遠いな、山頂
登山道は狭く、険しくなっていく
高度を上げるごとに周りの葉っぱは緑から黄色へ
ここからは息の詰まるような絶景が広がるようになっていた
何度も来てよかったって言った
肩の小屋口手前、だったかな
植生も代わり、せいぜい自分の胸ぐらいまでしかない植物がほとんど
雪が残っているのが見える
万年雪だ
触りに行けるようなルートがあったのだけれど、疲れていたのでやめた
ここらあたりから登りが辛かった
息が切れるわけでもない
それなのに300mから1300mの伊吹山とは違う、明らかなしんどさが足を重くさせた
これが2000m級の登山の大変さか
肩の小屋
右上に見えるのは東大のコロナ観測所らしい
もう運用されていないと聞く
最後の登り、残り300m
ここから乗鞍スカイラインからきた登山者と合流するため、混雑していた
道を譲りあったりする必要がでてくる
もうあんまり余裕もなかった
高度を上げるごとに、景色が変わっていく
紅葉の綺麗さから、山岳の美麗さへ
まさか一度の登山で二種類の景色が楽しめるなんて思ってなかった
登頂
晴れ切っていたら富士山が見えることもあるらしい
さすがに見えなかった
この晴れ具合でも上出来
めぐり合わせに感謝したい
4枚目の写真に写っているのは御嶽山
乗鞍岳とどっちを登ろうか、候補に上がっていた山の一つ
いずれ登りたい
剣ヶ峰を下山し肩の小屋まで戻って、乗鞍スカイラインの頂点となるポイント、畳平駐車場を目指す
写っている鳥は雷鳥・・・なのかよくわからない
雷鳥だといいのだけれど
帰りは白骨温泉に入り、高山にて飛騨牛の朴葉焼きを食べて帰った
夜間出発5時間の運転、3時間の車中泊のあと2000m級の登山を1000m、休憩は入れたとはいえ再び夜間の5時間運転
弾丸ツアーといっても過言じゃない
さすがにきつかった
ただ、そこまでする価値のある登山、旅だった
次はもしかすると、今シーズン締めとして中央アルプスを登るかもしれない