中二病でも恋がしたい!を見始めたところ。
京都アニメーションがアニメーションを担当しているだけあって、よく動く、可愛い。
それはともかく。
ネット上の流行語から、その言葉と病態(?)自体をテーマに取り上げた作品、果てにはアニメが出始めた現状の中、実際の中二病にかかる世代は中二病とどう向き合っているんだろうか。
自分がその世代だった頃(15年くらい前)は、思春期の痛い言動を表現する言葉がなく、単に「幼稚な奴」という扱いだった。
でも、対象となる世代にまで定義された言葉が届くようになった今、彼らはどんな中二病ライフを送ることができるのか。
定義された言葉があると、イジる方も煽る方も非常に楽だ。取っ掛かりがあって、いじめやすい。
一方、発症(?)したほうも、自分がそれであるということを即時把握しやすく、発症が未然に抑えられると考えられる。
これは恥となる病態で、積極的に隠すべきだと。
そんな環境の中だと、露骨な中二病をひけらかすような人は余程のアホか不良を除いてはいないんじゃないか。
1クラスに1人いたのが、1学年に1人くらいに減少しているんじゃないのかと予想する。
そんな中二病の発症が抑圧されたリアルの環境とは別に、中二病心を受け止めるサービスは昔と比べて非常に充実している。
携帯、ネットのコミュニティ、ゲーム、動画投稿サイト、生放送配信サイト、などなど。
中二病が発露できる場所が、十二分に用意されている。
見方を変えれば、中二病心はビジネスになると目をつけられているように見える。
たぶん、これからもっと露骨に中二病心をくすぐり、その無駄な情熱を吸い取って金に変えるサービスが出てくるのだろうな、と思う。
それに比例して、リアルの痛々しい中二病発症者が減少していくかもしれない。
もしくは、それらサービスがリアルを塗り替えて、中二病の発露が当たり前という中二病に対して肯定的な社会が訪れるかもしれない。
稀に、中二病心が精神学用語で言う「昇華」に至って、面白い作品を生み出しているケースもある。
中二病心とそれを受け止めるサービス群が、今後社会にどんな影響を与えていくのか楽しみだ。
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