2012年9月26日水曜日

ライトノベル読書メモ3

続き。

カンピオーネ!



神を殺したらその力が奪える。その奪った人をカンピオーネ(チャンピオン)といい、誰も逆らえない強者になる。
主人公はそのカンピオーネで、神と戦ったり、他のカンピオーネと戦ったり、女の子が味方してくれたり、というお話。
神のルーツを解き明かすことが戦いの勝利条件の一つなのだけど、それにあまり爽快感がないのが残念。「既存の知らない知識」で物事が解決するので後付けのように感じてしまう。
題材は面白いのでそれをうまく料理して、バトルなり展開なりに勢いをつけて欲しい。
2点。

さくら荘のペットな彼女


さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)
鴨志田 一
アスキーメディアワークス
売り上げランキング: 19757

天才と凡才の恋愛話。
無論、凡才は主人公の男だ。それは必ず決まっている。
題名からしててっきりドタバタラブコメディだと思ってたら、ガチな青春と恋愛の小説で、いい意味で裏切られた。
恋愛小説の場合、主人公に感情移入できるか、ひいては面白いやつか腹が立つやつかで評価がわかれる。この作品の主人公は悩み、熱く、そこそこひたむきなので気持ちがいい。ありがちな異常なほどのにぶさというのがないのもいい。
これほど綺麗な終わり方を予感させてくれるライトノベルはあんまりない。
4点。

デート・ア・ライブ


デート・ア・ライブ  十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)
橘 公司
富士見書房 (2011-03-19)
売り上げランキング: 5421

人類が絶対勝てない精霊が時々現れて被害を出すので、デレさせて止めましょうという話。
もちろんデレさせる役割は主人公。
題材は落ち物系に近いありきたりなものだけれど、聞くだけで面白くなりそうなものがある。そのわりに、主人公は大して悩まず、身も蓋もなくデレさせにいっているのがどうもなー。
もっと主人公は苦悩して欲しい。そして精霊も苦悩させて欲しい。
デレさせるたびにキャラクターが増えるけれど、増えたキャラクターの影があからさまに薄くなりそうなのも勘弁して欲しい。この著者の筆力だと、複数のキャラクターに出番と花を持たせるのは難しいんじゃないのか、という予感がある。
2点。

魔法科高校の劣等生


魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)
佐島 勤
アスキーメディアワークス (2011-07-08)
売り上げランキング: 3629

劣等生としての扱いの主人公が八面六臂の活躍をする俺ツエー小説。
web掲載発、らしい。
恐ろしいほど徹底的に俺ツエーをしてくれているので、非常に痛快。そろそろ俺ツエー具合に食傷気味になるぞと思わされたのは久しぶりだった。
魔法の設定が凝っている。設定でも読ませる作品。一時期の設定バンザイ、設定命!な流行は衰退して、最近は細かなことより勢い!というのがメインストリーム。
その中で設定の細かさを売りにしてくるのは新鮮だった。
あ、俺ツエーと設定を除いた、物語そのものはあんまり見るところがないよ。
3点。

星刻の竜騎士


星刻の竜騎士(ドラグナー) (MF文庫J)
瑞智 士記
メディアファクトリー
売り上げランキング: 32830

竜を授かる人がいる中で、主人公の竜は女の子の形してました、という話。
だらだら読み進めて気づいたんだけれど、これ、劣化ゼロの使い魔だよ。
どうにも話が単調、キャラの動きもテンプレ。
その分、安心して読める癒しのような効果はあるけれど。
2点。

今回はここまで。
続きはまた。

2012年9月22日土曜日

ライトノベル読書メモ2

最近読んだライトノベルの紹介を続けるよー。
赤ワイン入れながら書くよー。

ハイスクールD×D


ハイスクールD×D 12  補習授業のヒーローズ (富士見ファンタジア文庫)
石踏 一榮
富士見書房 (2012-04-20)
売り上げランキング: 4571

エロい高校生の主人公がグラマラスなヒロインに潜在能力を買われることで救われ、成長していく話。
絵がエロくてタイトルにハイスクールなんてシンプルな言葉が入っている時点で普段読んだりする系統の作品じゃない。でも、ちょっとアニメの出来に惹かれて読んでみたら勢いがあって面白い。
エロとバカとバトルというお約束の構成。どの展開も鬱々としたところがなく、爽快。
ここ最近のライトノベル読書ラッシュに日をつけてくれた作品だった。こういう作品を素直に楽しめるようになれてよかった。
5点。

織田信奈の野望


織田信奈の野望 (GA文庫)
織田信奈の野望 (GA文庫)
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春日 みかげ
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 1680

タイムスリップしたら戦国時代で、救った織田信長は女の子でした。戦国大名は基本的に女の子です。という話。
知名度の割にアニメのクオリティが高い、ということで手を出してみたらハマった。
イラスト担当がハイスクールD×Dのみやま零というつながりというわけじゃないだろうけれど、この作品もハイスクールD×Dにかなり近い類のもの。
エロとバカと、あと熱血根性タイプの主人公が走り回って人をつないで物語が進んでいく。
アニメ化される作品にはちゃんと訳があるし、いいイラストレーターが担当となるのも十分作品の魅力があるから、というのをわからせてもらった気がする。
5点。

戦闘城塞マスラヲ


戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (角川スニーカー文庫)
林 トモアキ
角川書店
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今年一番のライトノベルの収穫はなんだったか、と問われたら多分こう答える。
「林トモアキの作品のファンになれたこと、と」
今まで読んだ作品の主人公の中で一番弱いんじゃないかと思うくらい、最弱。
あらすじとしては孤独死手前の引きこもりニートが精霊に取り憑かれて世界の主導権をかけた選手権に出場する、というもの。
この主人公、取り柄が目付きの悪さしかない。その上超ネガティブ思考。そんなキャラクターがたった5巻で世界を救う。わけがわからない。
5点。

お・り・が・み


お・り・が・み 天の門 (角川スニーカー文庫)
林 トモアキ
角川書店
売り上げランキング: 14485

戦闘城塞マスラヲのキャラクターに登場する多くのキャラクターはここからきている。同じ世界、時系列が少し前というもの。
取り柄のない女子高生が魔王の素質があるということで突拍子もなく拉致されて最後は世界を救うというもの。
林トモアキ、無力な主人公が世界を救う話が好きすぎる。
あと、この著者の特徴として、キャラクターの強い弱いはすでに決まっており、それが作中に覆ることはない。作中で伸びる気配もあんまりない。なので強者が弱者をなぶるのは当たり前で、弱者が強者に勝つのは別の筋、理由から。強さは記号というわけだ。
それから、キャラクターが大量に出てくるけれど結局誰も死なない。強さが記号である以上、バトルも記号でしかないのだろう。
癖があるけれどハマるとめちゃくちゃ面白いのが林トモアキ作品の魅力なのだと感じる。
3点。

ミスマルカ興国物語


ミスマルカ興国物語〈1〉 (角川スニーカー文庫)
林 トモアキ
角川書店
売り上げランキング: 114318

これも林トモアキ作品、現在連載継続中。
口八丁の小国の王子が世界平和を目指して・・・という物語。興国というタイトルのとおり、今は国が滅んでますけどね。
今、林トモアキ作品を3つ連続書いていて気づいたのだけれど、著者の作品の主人公には最終的にこれと決まった相手ができない。恋愛モノをじゃない。
昨今のライトノベルでここまで恋愛要素を破棄しているのは珍しいんじゃないのかな。
3点。

レイセン


レイセン  File1:巫女とヒキコと闇少女 (角川スニーカー文庫)
林 トモアキ
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 166206

戦闘城塞マスラヲの主人公の次の物語。
作者は「おまけみたいなもんですよ」とか言ってたけど随分熱い展開になってきたんじゃないのか。特に最新刊なんて、次が気になってたまらない。
あんまり自由にならない最強の力を手にした主人公が、その力を使うことなく問題を解決していく物語。
いつ「俺ツエー」になるのかと思ったりするけど、たぶん、間違いなくそれは起こらない。切り札は切り札のまま話が進むんだろうな。
そこがいいところ。
5点。

まだまだ読みためたものがあるので、明日か明後日か、またいずれ紹介するよー。

2012年9月19日水曜日

ライトノベル読書メモ

ここ最近、盲目的にライトノベルを読みふけっている
どこかに書いておかないと忘れてしまいそうなので、読んだ作品のざっくりと紹介

アクセル・ワールド


アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
川原 礫
アスキーメディアワークス
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「最強のカタルシス」とかいう売り文句を掲げているだけあって、卑屈な主人公がいろいろあって困難を乗り越えて・・・というのが続く話。
ちょっとくどく感じることがあるけれど王道にしっかり則っているので確かに燃える。
伏線が多い割に遠回りしたりして、中だるみしてんじゃないのコレ、と思うところもあり。
同著者の作品、ソードアート・オンラインとの絡みなどを考えるといい加減に最終着地点ぐらい示してくれてもいいんじゃないのかと思うところもあり。
3点。

ソードアート・オンライン


ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
川原 礫
アスキーメディアワークス
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これは仮想現実とリアルのなんとかかんとかという解説はよく目にするけれど、この作品は仮想現実とライトSFの皮をかぶせたピュアファンタジー。
その手の王道が好きなので、ついつい非公開になったweb版を入手して最後まで読み進めてしまった。
初期は「俺ツエー」系の作品なのに、最後には著者の作品に一貫してある「意志はなによりも強い」というファンタジーのお約束を見事に表現しきっている。圧巻。
5点。

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ


お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)
鈴木 大輔
メディアファクトリー
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甘いものが食べたくて読んだのだけれど、案の定甘い。
萌えドタバタラブコメのテンプレートを綺麗になぞりきってあって、癒される。
さすが鈴木大輔、この道の玄人とうならされる安定性。
3点。

ゴールデンタイム


ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト (電撃文庫)
竹宮 ゆゆこ
アスキーメディアワークス
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ライトノベルでは扱いづらい大学時代の物語をとらドラ!の竹宮ゆゆこが書いてる。
軽妙でトリッキーな文体は相変わらず健在。
高校時代はファンタジーとして捨て置けるとはいえ、大学時代というのは自由度がある分これほどリア充的なリアルさをポンポン詰め込んで表現されると心に来る。
心に来るよ、この作品。痛い。
文体があまりにも洒脱で、着地点と話の筋が見えづらいのも困ったもの。
2点。

この中に1人、妹がいる!


この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)
田口 一
メディアファクトリー
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題材は面白いかもしれないのに、調理しきれていない感じがする。
ちょっとしたシリアスを入れる割にガチ修羅場に入らないからかなぁ。修羅場ったら面白いのに。
この作者の書く修羅場が見てみたい。
1点。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる


俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)
裕時 悠示
ソフトバンククリエイティブ
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こっちは修羅場だけを題材にした代物。
キャラの馬鹿さで修羅場が適当に流されてるけど、徐々に抜き差しならない状態になってきて面白い。
キャラが4人くらいいるけれど、2人は飾り。
元から2人に限定して、上下2巻ですっぱり書ききったら最高に面白くなったのかも。
って、ああそれ、竹宮ゆゆこの「わたしたちの田村くん」じゃねーか!

わたしたちの田村くん (電撃文庫)
竹宮 ゆゆこ
メディアワークス
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それはさておき、今後の展開が気になる作品の一つ。
適当に終わらせないで欲しい。
2点。

まだまだ紹介したいライトノベルはあるけれど、続きは明日か明後日か、またいずれ。

2012年9月17日月曜日

田上あたり

家の近くだけど、少し説明しづらい道
とにかく山


台風が近づいているものの、まあいい天気
傾斜はきついけれど、3枚目のギアを使えば余裕余裕
昔は傾斜に挑むと足が鈍く痛んだけれど、今はそういうこともない
山登りの成果かも


橋の下が土砂で埋まって、橋の上が川になっていた
ここだけでなく、そこらじゅうで道が崩壊していたり
まだ新しい
この間、近畿の公共交通網を麻痺させた大雨で起こったらしい

山を含めて60キロでフィニッシュ
前日にバドミントンやら打ちっぱなしやら、初のことばかりやっていたので筋肉痛で、散々な状態
それでも久しぶりの自転車は気持ちいい


2012年9月9日日曜日

大和葛城山

これで登山は何週連続だろうか

大和葛城山を登ってきた

この山の名前は単に「葛城山」なのだけど、葛城山という名前の山は日本全国にあり、なおかつ近場にまである
そのため、「大和」という名前が頭につくらしい

当日の天気は降水確率50%の大雨
出発当時の降雨レーダーを見るとすでに雨がじゃんじゃか降り注いでいたのでダメ元で現地に向かってみたところ


曇りながらも雨は降っていなかった
また降り出さないうちに登ってしまえと登り始める


大和葛城山には頂上まで続くメジャーな登山道が2つある
北尾根ルートと、櫛羅の滝ルート
今回は長めの北尾根ルートを上りに、櫛羅の滝ルートを下りに使った



こんな看板があった
てっきりア~オまでだと思っていたらオでも頂上につかず、まさか「ン」まであるのかと思ってげんなりしたが、結局「サ」までしかなかった
下り終えたあとに判明したのだけど、これは救助を呼ぶ際のポイントらしい



あっというまに頂上へ
拍子抜けしたというか、物足りなかった
一緒に登った先輩のGPSデータによると、800m近くは登ったらしい
最近の登山の連続で、コツを掴んだのか体力がついたのかわからないけれど、どうも高低差1000mは登らないと登った気にならない


となりに見える山は、金剛山
いずれ登ってみたい

下りは階段と橋の多い湿った林道
たまに石畳があったりして、滑って危なかった


二の滝


櫛羅の滝
この段階まで、この櫛羅という漢字を「きゃら」と呼んでいた
大声で言っていたりしていたので、恥ずかしい

さて、この週一登山をいつまで続けるかな

2012年9月3日月曜日

蓬莱山登山

会社の後輩達と蓬莱山に登ってきた

本来、御在所岳に登る予定だったのだけど天候の都合上、変更した


前回登ったときに使えなかった登山ルート
今度は使おうと思ってたらまたしても増水で通行不可になっていた

しかたがないので下山に使う予定だった登山ルートを使用することに







前回登った時は霧で何も見えなかったけれど、今回は素晴らしい景色が拝めた

下りは飛ばしすぎて足先が痛くなったりしたものの、それ以外は順調な山登りだった

次はどこへ行こう