カンピオーネ!
丈月 城
集英社
売り上げランキング: 3067
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神を殺したらその力が奪える。その奪った人をカンピオーネ(チャンピオン)といい、誰も逆らえない強者になる。
主人公はそのカンピオーネで、神と戦ったり、他のカンピオーネと戦ったり、女の子が味方してくれたり、というお話。
神のルーツを解き明かすことが戦いの勝利条件の一つなのだけど、それにあまり爽快感がないのが残念。「既存の知らない知識」で物事が解決するので後付けのように感じてしまう。
題材は面白いのでそれをうまく料理して、バトルなり展開なりに勢いをつけて欲しい。
2点。
さくら荘のペットな彼女
鴨志田 一
アスキーメディアワークス
売り上げランキング: 19757
アスキーメディアワークス
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天才と凡才の恋愛話。
無論、凡才は主人公の男だ。それは必ず決まっている。
題名からしててっきりドタバタラブコメディだと思ってたら、ガチな青春と恋愛の小説で、いい意味で裏切られた。
恋愛小説の場合、主人公に感情移入できるか、ひいては面白いやつか腹が立つやつかで評価がわかれる。この作品の主人公は悩み、熱く、そこそこひたむきなので気持ちがいい。ありがちな異常なほどのにぶさというのがないのもいい。
これほど綺麗な終わり方を予感させてくれるライトノベルはあんまりない。
4点。
デート・ア・ライブ
橘 公司
富士見書房 (2011-03-19)
売り上げランキング: 5421
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人類が絶対勝てない精霊が時々現れて被害を出すので、デレさせて止めましょうという話。
もちろんデレさせる役割は主人公。
題材は落ち物系に近いありきたりなものだけれど、聞くだけで面白くなりそうなものがある。そのわりに、主人公は大して悩まず、身も蓋もなくデレさせにいっているのがどうもなー。
もっと主人公は苦悩して欲しい。そして精霊も苦悩させて欲しい。
デレさせるたびにキャラクターが増えるけれど、増えたキャラクターの影があからさまに薄くなりそうなのも勘弁して欲しい。この著者の筆力だと、複数のキャラクターに出番と花を持たせるのは難しいんじゃないのか、という予感がある。
2点。
魔法科高校の劣等生
佐島 勤
アスキーメディアワークス (2011-07-08)
売り上げランキング: 3629
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劣等生としての扱いの主人公が八面六臂の活躍をする俺ツエー小説。
web掲載発、らしい。
恐ろしいほど徹底的に俺ツエーをしてくれているので、非常に痛快。そろそろ俺ツエー具合に食傷気味になるぞと思わされたのは久しぶりだった。
魔法の設定が凝っている。設定でも読ませる作品。一時期の設定バンザイ、設定命!な流行は衰退して、最近は細かなことより勢い!というのがメインストリーム。
その中で設定の細かさを売りにしてくるのは新鮮だった。
あ、俺ツエーと設定を除いた、物語そのものはあんまり見るところがないよ。
3点。
星刻の竜騎士
瑞智 士記
メディアファクトリー
売り上げランキング: 32830
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竜を授かる人がいる中で、主人公の竜は女の子の形してました、という話。
だらだら読み進めて気づいたんだけれど、これ、劣化ゼロの使い魔だよ。
どうにも話が単調、キャラの動きもテンプレ。
その分、安心して読める癒しのような効果はあるけれど。
2点。
今回はここまで。
続きはまた。
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